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日本人高校生のアメリカ留学&SAT

SATの勉強の日々を振り返って… 特に Critical reading でどうやって点をとるか、普通の日本の高校生として考えたことを書き残しておきたいと思います。 SATを受ける人たちの参考になれれば幸いです。 ついでにTOEFLとアメリカの大学出願プロセスにも触れようと思ってます。 こっちについてから結構経ちましたのでついでにアメリカ大学体験記的なことも。

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新年度/単位制度

新年度が9月の頭に始まりまして、私も二年生となりました。
新年度と言えば桜を連想するものですが、ここはグレートプレーンズ、日本の様な四季は全く見当たりません。
秋と言えば若干緑が少なくなるくらいで十月になるとサンダーストーム(ie.ゲリラ豪雨)の日々が始まります。
そしてそれが終わると冬になり、嫌になるほど雪が降り、自転車以外に交通手段のない私(コロラドスプリングスに公共交通手段は事実上存在しない)は文字通り大学に閉じ込められるわけです。嗚呼、嫌だ嫌だ。

とはいってみたものの今年は憂鬱な事ばかりではない冬になりそうです。
アメリカの大学とは不思議なもので、順調に行けば11月に私は晴れて三年生になるようです。
今年の11月と言えばまだ私にとっては大学二年目の一学期の半ばです。要は大学滞在期間より一年先の学年になるわけです。
アメリカの大学では○年生というのは完全に持っている単位の数によって決められるのでこのようなことが起こります。
私は去年きっちり各セメスターごと4コース取った上に、夏季コースを3コース・冬季コースを0.5コース取り、さらにAP:CalculusBCのクレジットが2コース分あったので、今年度が始まった時点で約1.7年分の単位を持っていたわけです。
そんなわけで今年3コース終了させた時点で”三年目”に突入するわけです。
そのつもりはさらさらありませんが、来年も夏季コースを3コース取れば一年早く卒業してちょっと節約できる計算です。
来年Transferするときに結構な数の単位を失うことになるのでしょうが。

ちょっと自慢げに言ってみましたが、私のように4年未満で卒業できる人は山のようにいます。
その主な理由は高校からの単位です。(夏季コースを取る人はそうそう多くはないです)
APテストで高得点をとったり、IBカリキュラムを高校で履修してたりすると、高校の単位のなかで「大学入門レベル」と言えるコースの単位がそのまま大学に持ち越されるので、大学に入学した時点ですで二年生だったり、稀にですが、三年生だったりする人が出てくるわけです。

私は日本の進学校を卒業したのでもちろんアメリカ大学から高校の単位を認めてもらえるわけはなく、たまたま受験することのできたCalculusBCの単位だけを持って大学を始めることになりました。
ですが、アメリカ大学教育の入門レベルコースというのは全然大したことなく、実際、日本の高等学校教育の方がずっとレベルが高いです。
CalculusBCのテストもProgrammable計算機の使用必須、と受験用の冊子に書かれているのですが、Scientific計算機だけでも少し知恵を使えば満点に近い点数を取れました。
なので、高校の単位が認めてもらえないのはかなり悔しいです。
私の日本の高校の単位が大学入門レベルと認められたとすれば…
日本語=6コース分(入門から上級レベルまで)、数学=2コース分、化学=2コース分、物理=2コース分、生物=1コース分、世界史=1コース分、地理=2コース分
というわけで、16コース分、つまり二年分の単位がもらえるわけです。日本語を除いたとしても1.25年分。
日本の教育がアメリカの基準に沿っていないというだけでものすごい損をしてるわけです。
(卑しいですが、金額を計算すると、5万ドル×2年なので10万ドル、約850万円です。)

話は少しそれますが、よく日本の新聞記事等で「○○博士はあの名門ホンチャラカンチャラ大学をたったの二年で卒業し…」という言い回しを見かけますが、それって実は大したことじゃないです。
高校で私達日本の高校生の受けた教育に近いレベルの教育を受けた、ってことだけです。
日本人の感覚からすると「普通」なわけです。
日本の高校教育とアメリカの高校教育では目指すものが若干違うので一概には言えないのですが、大したことない物を誇大表現するなよ、って一言ジャーナリストに向けて言ってみました。

最後にですが、早く卒業できるほどの単位を持っていても卒業しない人がほとんどです。
やっぱり大学はする事が多くて楽しいですし、Financial Aidは単位の量にかかわらず4年分もらえます。
それに、卒業するとホンモノの社会が待っていますので卒業したくない気持ちもよく分かります。
私は卒業後に仕事に就くつもりは全くなく、大学院に進学するつもりですが、大学院になると周りの人間の多様さも選択できる授業の幅も減りますのでいつも「Undergraduate5年あったらいいのになー( ´ー`)」って思ってます。
やっぱり大学っていいとこです。

憂鬱な冬を目の前にして希望を振り絞って書きました。
それではまた。
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無題
はじめまして。
いつもお世話になっています。

私は現在公立高校に通う高3で
リベラルアーツカレッジへの進学を希望しているものです。グルー基金の奨学金に応募したのですが不合格で、今は費用がそれほど高くないリベラルアーツカレッジを探している所です。同時にTOEFLとSATも受けています。
"憂鬱な冬”というのに反応したのですが笑;;
やはりcolorado の冬はかなり辛いものがありますか?費用のかからないLACを探していると、北の地域が多いので、colorado あたりも考えているのですが、私は南の地方出身なので「冬は鬱になるからやめたほうがいい」という人もいて少し悩んでいるのです。
aklydon さんはどのようにして大学を選ばれたのか、もしよろしければ教えて頂きたいです!
Aona 2010/10/26(Tue)05:17:57 編集
Aonaさん
大学は選ぶときはなるべく東部と南東部にある大学を避けてました。住民のマイノリティーに対する視線がキツイ、とアメリカに住んだことのある友人から聞いていたので。グルーの方々にも同じことを言われました。
ですが、実際に大学に住み始めてからは大学の所在地はあまり関係ないと思い始めました。そもそもLACの目的は「若い生徒を大学に閉じ込めて自分達で良いコミュニティーを作らせよう」みたいな感じなので。よって大学の雰囲気は大学の所在地によってではなく、生徒が主にどこから来るかが大きく関わっています。大学の外でする事が全く無いと学生は言われなくても大学のリソースを利用してパーティーを企画したりコメディアンを大学に招いたりといろいろやり始めるわけです。
私がColoradoCollegeを選んだのは他の大学が超ド田舎あるのに大して一応この大学は州二番目に大きい町に所在しているからです。実際どんなところにあるかというと、まぁ、州都から200マイル離れたSuburbみたいな感じです。日本人の「町」からは完全にかけ離れたところです。ダウンタウンに行っても特にすることありません。アウトドアがさかんな立地なので気軽にハイキングに行ける場所があったり、アウトドアギアだとか自転車のパーツとかが手軽に手に入るのは助かりますが。
あと21歳になるまでバーにもクラブにも行けないので別にド田舎の大学でも良かったかなーと今では思ってます。欲しいものは大体インターネットを通して手に入れるので特に困ることは無い気がします。ColoradoCollegeは決して超ド田舎にあるわけではないので私の言っていることはぬるま湯に浸かってぼやいた甘えごとなのかもしれませんが。
一番重要なのは大学がどんな所か、だと思います。大学の食堂が立派なら町にレストランが無くても大丈夫ですし、図書館に本が揃ってれば本屋に良く必要は無いですし、大学がちゃんとしたパーティーを主催してるなら町のクラブのお世話になる必要も無いわけです。LACに行くならLAC成りの生活への心の準備をするべきですし、私自身の体験からLACの生活は間違いなく町の生活並みに楽しいです。もしLAC流の生活が耐えれないと思うならいわゆるBigUniversityに出願することをお勧めします。大きい大学の方がFinancial Aidが良いことが多いですし。
結局のところ、LACの生活が合うかどうかは実際に経験するまで分からないのでLACとBigUniversityの両方に出願して適当に合格した方に行くのも悪い手段ではないかもしれません。
aklydon 2010/10/30(Sat)17:10:37 編集
ありがとうございます
丁寧なお返事を下さりありがとうございます!!

aklydonさんはグルーで行ってらっしゃるんですか!
知りませんでした...! すてきですね*^^*
私は最終選考で落ちたのですが、あの場まで行くことが出来て本当に良かったと思っています。集まっている方々もすごく魅力的な人ばかりで。実力のなさを痛感して、それ以上にもの凄くいい刺激をいただきました。
大学の所在地は大して関係ないのですね。私も南部は避けていたのですが、それで絞ってもあまりに大学の数が多くて少し戸惑っていました。大学の環境や雰囲気(例えばparty ばかりの大学じゃない、とか、小規模でケアが行き届いている、とか)といったもので決めたいと思っているのですが、大学のhp見ただけではなかなかわからず、不可能なことではあるかもしれないけど、実際にその大学の内部にいる人の声を聞くことができたらなぁと思います。students review とかをよく見ているのですが、あまりあてにしない方がいいでしょうか?
私自身はすごくLAC流の大学生活をおくりたいと考えていて、ただ費用の面からどうしても多くの私立は厳しいと考えています。州立大でもfaculty ratio が小さいところがあるので、いくつかの費用が低めの私立と、州立とで絞って併願しようかと思います!
大学選択を誤って4年間大変なことになったらどうしようかと思っていましたが、アドバイスをいただけて良かったです。どうもありがとうございました*
これからも色々とブログを参考にさせていただいたり質問することもあると思いますが、よろしくおねがいします。
Aona 2010/10/31(Sun)06:50:03 編集
無題
グルーの試験は良く覚えています。あれはホントにいい刺激になりました。私は英語力やアメリカ大学の生活への資質は他の受験生に比べて大分劣っていましたが、唯一の理系だったので運よく選抜してもらっただけです。自分の力不足をさらに深く学んだ経験でした。グルー生となったことはもちろん喜ばしかったですが、Aonaさんの言うとおり、その過程から学ぶことの方が多かったと思います。
StudentReviewは読んで損はないです。むしろ、信じ切っても問題ないです。ColoradoCollegeのレビューをUnigoだとかCollegeProwlerなどでこの間ちょっとのぞいてみたのですが、大体正しいことを書いています。(読んでみるとColoradoCollegeがどれだけLaid-backなところなのか様々な面から書かれています。StudentOrganizationの面では素晴らしい大学なので高校でクラブ活動が好きだったなら是非出願することをお勧めします (。・x・)ゝ)各大学のホームページにAsk a studentみたいなフォームがあると思うのでそれを利用してみるのもいいかもしれません。
私立大学ですが、(親の収入が馬鹿みたいな額でなければ)Financial Aidは結構もらえます。ColoradoCollegeのIntlStudentは学費だとかRoom&Boardだとか全部合計して$5,000前後払っている生徒がほとんどです。今は円高なのもあって日本の国立大に行くよりずーーーっと安いです。
州立大学ならResidentialCollegeの形態を取っているUofCA,SantaCruzなどがLACに近いかもしれません。
aklydon 2010/10/31(Sun)14:36:55 編集
無題
詳しく記事まで書いて下さって、ありがとうございます!!!!
$5'000 前後ってめちゃくちゃ安いじゃないですか!!!!! 衝撃です。FAって特にIntl studentとかはそんなにもらえないのだと思っていました,,,,,,教えて下さって本当にありがとうございます。
費用とfaculty ratio で絞ったらSUNY などが候補として出たのですが、それでも学費、寮費合わせて年間$20'000 以上します.....ということは州立の安い所より私立のFAをもらったほうがお得ということですよね!
親の収入がバカ高いというのはどれくらいの額になるのでしょうか.... 年収税込み800万ぐらいなら大丈夫でしょうか?もし私立に受かったとしてFAがもらえず、年間300万くらいの学費と払うことになってしまったらどうしようと怖いのですが...FA支給率が高い大学を探してみようかと思います(レベル的に私には厳しい所も多いかもしれませんが><)。
ask student といった欄があることは知りませんでした! 早速活用したいと思います★
Aona 2010/11/03(Wed)10:24:45 編集
FA
大学にもよりますが、親の年収の20~10%だけ毎年払うようにFAを出すのが相場みたいです。有名な大学のほうがFAの条件は良いですが、AonaさんがApplicantPoolのトップに位するような大学なら優先的にFAを渡してくれるのでそういうことも考えたほうが良いです。
aklydon 2010/11/07(Sun)01:06:56 編集
無題
なるほど.... *
大学によって違うということは、直接問い合わせるというのも手かもしれないですね!

レベルが高い大学ほど
FAの条件はいいですよね...><
SAT がかなりできなかったことと時期が遅いということも考えると、レベルとFAと、うまくバランスをみて決めなければいけない状況です。
Aona 2010/11/07(Sun)12:24:37 編集
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プロフィール
HN:
aklydon
年齢:
34
性別:
男性
誕生日:
1990/01/01
職業:
大学生
趣味:
チャリ
自己紹介:
日本の公立高校からColorado Collegeに進学して、現在二年生終えたところです。来年からReed Collegeに編入します。

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