インターナショナル生
体験記
これ更新するたびに書いてる気がするんですが、大学生活にも慣れてきて記事書く(精神的な)暇が毎月一回くらいあります。
これも前に書いた気がするんですがColoradoCollegeはブロックシステムといって特別なセメスター制を採用していて、三週間半の間一つのコースだけを取り、それが終わったら次のコース、という風に年間8コース履修します。
三週間半で1セメスター分の勉強するのですから当たり前のように授業のペースは速く、朝九時から十二時まで授業を受けたあと短い昼食休憩のあとに実験室に日が沈むまで閉じこもり、終わったら寝るまで宿題をして間にバイトをねじ込むという毎日が続きます。
そして二日毎の小テストもしくは毎週の「中間テスト」、最終日に「期末テスト」があるというかんじです。
こうして三週間半結構しぼられるわけですが(やる気が特に無い人にとっては何でも三週間半で終わるという夢のようなシステムですが)、コースとコースの間には4日半の休暇が設けられます。
そうです。宿題も実験もプレゼンも無しの何でもやり放題の4日半です。
そして今、暇を最大限に生かし、私は友人と見ている映画を半分楽しみながらこうして一ヶ月に一つ記事を書くという自分で設けたノルマを果たすために頑張って忘れかけのつたない日本語を書いてるわけです。
今回は今一緒に映画を見ている人たちが全員インターナショナル生ということで、アメリカ大学のインターナショナル生について書きたいと思います。
インターナショナル生というのは日本語に訳すと「留学生」ですが、留学生というと交換留学生(Study Abroad Student)という意味のほうが強いのでインターナショナル生(International Student)と呼ばせていただきます。
(アメリカ大学でインターナショナル生というと海外出身で入学している生徒と海外からの交換留学生の両方を含みます。)
私の大学のインターナショナル生は総生徒数の3%です。はい少ないです。
IvyLeagueなどの大きい大学では10%超えるのはもちろん、MacalesterやMiddleburyなどのInternational/CulturalStudiesに力を入れているところは小さい大学でもそれくらいの数字になります。
ですが、私の入学した年から海外からの生徒のリクルートに力を入れ始めたようで、私の学年には30人(内8人は交換留学生)、一つ下の学年には同じ数の交換留学生を含めて40人のインターナショナル生が入学しました。
この調子で数を毎年50人まで増やしていき、数年後にはInternationalStudentsの割合を他のちゃんとした大学と同じように10%近くを目指すそうです。
なぜアメリカ大学は躍起になってインターナショナル生を集めるかというと、それは慈善事業などではなく、より良い教育のためです。
インターナショナル生が増えると大学でのいわゆるDiversityが増し、大学に異なった文化・固定概念・常識・見た目・その他多数が入るわけです。
海外出身の生徒のほかにも大学はMinority(ヒスパニック・アフリカ系・アジア系・その他いろいろ)も増やす努力をしています。
金銭面ではアメリカ大学にとってインターナショナル生を入学させるのはあまり美味しい話ではないです。
アメリカ人を入学させるのと違って、国からの援助金が少なくなるからです。
また、InternationalStudentsやMinoritiesは平均すると金銭的に恵まれていないことが多く、大学はFinancialAidの量を増やすことを余儀なくされます。
金銭的な問題にもかかわらず、EconomicDiversityを増やすために低収入家庭出身の生徒を優先的に入学させることもあるようです。
教育の観点からみると、金銭的なディスアドバンテージは多少無視してもいいのかもしれません。
まぁあまり上手く説明できないのですが、自分の経験からいうと、どんな形でも自分と異なった人と交流すると自分の価値観を根底から考え直し、より強いアイデンティティー・人間観の形成に繋がるのです。
これは学生同士の交流が深いリベラルアーツ大学(ResidentialCollege全般)で特に言えることです。
アメリカの大学というのはもちろん本来アメリカ人のために有るわけでDiversityを増やすのはアメリカ人の教育のためであると思われますが、実際のところ、インターナショナル生が得している部分が多い気がします。
どれだけ大学がDiverseといっても結局多数派(白人)が出てくるわけで、多数派の中で生活する少数派のほうが自身の価値観を考える機会が多いです。
また、インターナショナル生はインターナショナル生同士でくっつくことが多いので(私の大学だけでなく、どこの大学でも同じ傾向があるようです)、多様な文化への露出がアメリカ人より多くなります。
インターナショナル生同士がくっつくのは始めの内は正直問題だと思っていました。
せっかくアメリカに来てアメリカ人とそれほど交流しないのは問題だと思ったからです。
ですが、今ではアドバンテージだと思っています。インターナショナル生をアメリカ人から一人占めできるわけですから。
私は今異文化交流やグローバル化に関わること全般に重点を置いた十数人の小さな大学内コミュニティの中に住んでいるのですが、ここには様々な背景を持った人たちが住んでいるので皆がマイノリティです。
ですが結局アメリカ人同士、マイノリティ&インターナショナル同士でくっついて生活してる感があります。
香港人・フィンランド人・バングラデシュ人・スリランカ人・ドイツ人・そしてもはや複雑すぎてどこから来たかさえ分からない人数人に囲まれ、アメリカ人に向けてもったいないことしてるなーという目を向けながら毎日たのしく過ごしています。
今日は晩御飯を一緒に食べてるときに会話が各国の最近の虐殺の話に発展して楽しかった(?)です。
差別だか政治的理由だか理由はなんであれ、いろんな国で人が首を切られる話をしながら手で食べたバングラデシュ料理のチキン&太平洋の国々のデザートの味は、周りに特に何も無い小さな大学のインターナショナル生の生活を上手く閉じ込めていた気がしました。
という感じでアメリカでインターナショナル生やってるといろいろ楽しいです。
ではまた来月。コメントは返すように頑張ります。
これも前に書いた気がするんですがColoradoCollegeはブロックシステムといって特別なセメスター制を採用していて、三週間半の間一つのコースだけを取り、それが終わったら次のコース、という風に年間8コース履修します。
三週間半で1セメスター分の勉強するのですから当たり前のように授業のペースは速く、朝九時から十二時まで授業を受けたあと短い昼食休憩のあとに実験室に日が沈むまで閉じこもり、終わったら寝るまで宿題をして間にバイトをねじ込むという毎日が続きます。
そして二日毎の小テストもしくは毎週の「中間テスト」、最終日に「期末テスト」があるというかんじです。
こうして三週間半結構しぼられるわけですが(やる気が特に無い人にとっては何でも三週間半で終わるという夢のようなシステムですが)、コースとコースの間には4日半の休暇が設けられます。
そうです。宿題も実験もプレゼンも無しの何でもやり放題の4日半です。
そして今、暇を最大限に生かし、私は友人と見ている映画を半分楽しみながらこうして一ヶ月に一つ記事を書くという自分で設けたノルマを果たすために頑張って忘れかけのつたない日本語を書いてるわけです。
今回は今一緒に映画を見ている人たちが全員インターナショナル生ということで、アメリカ大学のインターナショナル生について書きたいと思います。
インターナショナル生というのは日本語に訳すと「留学生」ですが、留学生というと交換留学生(Study Abroad Student)という意味のほうが強いのでインターナショナル生(International Student)と呼ばせていただきます。
(アメリカ大学でインターナショナル生というと海外出身で入学している生徒と海外からの交換留学生の両方を含みます。)
私の大学のインターナショナル生は総生徒数の3%です。はい少ないです。
IvyLeagueなどの大きい大学では10%超えるのはもちろん、MacalesterやMiddleburyなどのInternational/CulturalStudiesに力を入れているところは小さい大学でもそれくらいの数字になります。
ですが、私の入学した年から海外からの生徒のリクルートに力を入れ始めたようで、私の学年には30人(内8人は交換留学生)、一つ下の学年には同じ数の交換留学生を含めて40人のインターナショナル生が入学しました。
この調子で数を毎年50人まで増やしていき、数年後にはInternationalStudentsの割合を他のちゃんとした大学と同じように10%近くを目指すそうです。
なぜアメリカ大学は躍起になってインターナショナル生を集めるかというと、それは慈善事業などではなく、より良い教育のためです。
インターナショナル生が増えると大学でのいわゆるDiversityが増し、大学に異なった文化・固定概念・常識・見た目・その他多数が入るわけです。
海外出身の生徒のほかにも大学はMinority(ヒスパニック・アフリカ系・アジア系・その他いろいろ)も増やす努力をしています。
金銭面ではアメリカ大学にとってインターナショナル生を入学させるのはあまり美味しい話ではないです。
アメリカ人を入学させるのと違って、国からの援助金が少なくなるからです。
また、InternationalStudentsやMinoritiesは平均すると金銭的に恵まれていないことが多く、大学はFinancialAidの量を増やすことを余儀なくされます。
金銭的な問題にもかかわらず、EconomicDiversityを増やすために低収入家庭出身の生徒を優先的に入学させることもあるようです。
教育の観点からみると、金銭的なディスアドバンテージは多少無視してもいいのかもしれません。
まぁあまり上手く説明できないのですが、自分の経験からいうと、どんな形でも自分と異なった人と交流すると自分の価値観を根底から考え直し、より強いアイデンティティー・人間観の形成に繋がるのです。
これは学生同士の交流が深いリベラルアーツ大学(ResidentialCollege全般)で特に言えることです。
アメリカの大学というのはもちろん本来アメリカ人のために有るわけでDiversityを増やすのはアメリカ人の教育のためであると思われますが、実際のところ、インターナショナル生が得している部分が多い気がします。
どれだけ大学がDiverseといっても結局多数派(白人)が出てくるわけで、多数派の中で生活する少数派のほうが自身の価値観を考える機会が多いです。
また、インターナショナル生はインターナショナル生同士でくっつくことが多いので(私の大学だけでなく、どこの大学でも同じ傾向があるようです)、多様な文化への露出がアメリカ人より多くなります。
インターナショナル生同士がくっつくのは始めの内は正直問題だと思っていました。
せっかくアメリカに来てアメリカ人とそれほど交流しないのは問題だと思ったからです。
ですが、今ではアドバンテージだと思っています。インターナショナル生をアメリカ人から一人占めできるわけですから。
私は今異文化交流やグローバル化に関わること全般に重点を置いた十数人の小さな大学内コミュニティの中に住んでいるのですが、ここには様々な背景を持った人たちが住んでいるので皆がマイノリティです。
ですが結局アメリカ人同士、マイノリティ&インターナショナル同士でくっついて生活してる感があります。
香港人・フィンランド人・バングラデシュ人・スリランカ人・ドイツ人・そしてもはや複雑すぎてどこから来たかさえ分からない人数人に囲まれ、アメリカ人に向けてもったいないことしてるなーという目を向けながら毎日たのしく過ごしています。
今日は晩御飯を一緒に食べてるときに会話が各国の最近の虐殺の話に発展して楽しかった(?)です。
差別だか政治的理由だか理由はなんであれ、いろんな国で人が首を切られる話をしながら手で食べたバングラデシュ料理のチキン&太平洋の国々のデザートの味は、周りに特に何も無い小さな大学のインターナショナル生の生活を上手く閉じ込めていた気がしました。
という感じでアメリカでインターナショナル生やってるといろいろ楽しいです。
ではまた来月。コメントは返すように頑張ります。
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Comment form
無題
おひさしぶりです!
aklydonさんの学生生活を垣間見れて、うれしいです^^すごくたのしそうで、やっぱりliberal arts いきたいなあと、今わくわくしています。
11月中に大学を決めようと想い
空いた時間もすべて大学調べに注いでいたのですが
今やっと11校まで絞れたという状況です。
ここからどれくらいどうやって絞ったらいいのか、検討がつきません。。。HPなども頻繁に見て色々比べているのですが><
akydonさんは何校に出願したのですか?
最終的に決め手にしたことなどがありましたら、ぜひ教えて下さいっ!
お時間のあるときの返信で構いません、大事なお休みの邪魔しちゃってごめんなさい。
aklydonさんの学生生活を垣間見れて、うれしいです^^すごくたのしそうで、やっぱりliberal arts いきたいなあと、今わくわくしています。
11月中に大学を決めようと想い
空いた時間もすべて大学調べに注いでいたのですが
今やっと11校まで絞れたという状況です。
ここからどれくらいどうやって絞ったらいいのか、検討がつきません。。。HPなども頻繁に見て色々比べているのですが><
akydonさんは何校に出願したのですか?
最終的に決め手にしたことなどがありましたら、ぜひ教えて下さいっ!
お時間のあるときの返信で構いません、大事なお休みの邪魔しちゃってごめんなさい。
無題
私は最終的に8校に出願しました。とはいっても今から考えると5校か6校くらいがちょうど良かったと思います。
8校ともなるとエッセイの量も書類も大変になるのでなにをするのにもやたら時間がかかるし、結局時間が足りなくて2校はあまりちゃんとしたエッセイを書かなかったりもしました。
これも後の祭りですが、八校の中には日本の大学に行ったほうが良さそうなところもありました。ColoradoCollegeも理系学問の面では日本の大学にずっと劣ると思っています。
日本の大学にいくのも利点があるし、日本の大学に向けての教育を高校で受けているはずなので同じくらいのレベルの日本の大学とアメリカの大学では日本の大学のほうがずっと合格しやすいと思います。日本の大学から交換留学することもできるし、そのほうがずっと余裕を持って準備できると思います。アメリカ大学は自分の満足の行く教育を受けれそうなところだけに出願して、駄目なら日本の大学から交換留学を目指せばよいのではないでしょうか。それに、ICUのように日本にLACのような大学がないわけではありません。
8校ともなるとエッセイの量も書類も大変になるのでなにをするのにもやたら時間がかかるし、結局時間が足りなくて2校はあまりちゃんとしたエッセイを書かなかったりもしました。
これも後の祭りですが、八校の中には日本の大学に行ったほうが良さそうなところもありました。ColoradoCollegeも理系学問の面では日本の大学にずっと劣ると思っています。
日本の大学にいくのも利点があるし、日本の大学に向けての教育を高校で受けているはずなので同じくらいのレベルの日本の大学とアメリカの大学では日本の大学のほうがずっと合格しやすいと思います。日本の大学から交換留学することもできるし、そのほうがずっと余裕を持って準備できると思います。アメリカ大学は自分の満足の行く教育を受けれそうなところだけに出願して、駄目なら日本の大学から交換留学を目指せばよいのではないでしょうか。それに、ICUのように日本にLACのような大学がないわけではありません。
無題
お返事をありがとうございます。
やはり最大で6校前後、が基準のようですね!
私はリベラルアーツカレッジを出た後にすぐアメリカで専門的に学ぶことなどもあり、日本の大学には併願しない予定です。たしかにICUなども魅力的ですよね*でも、やっぱり他でなくアメリカのliberal arts college に行きたいんだ、という気持ちが強いので、aklydon さんの仰るとおり、自分が満足できる大学に絞って、出願しようと思います。safety を意識し過ぎて、それほど惹かれはしないけど条件がいい学校までリストに入れていたので、それはやめることにします^^
これから必死になってessay 等、頑張ります。
どうもありがとうございました。
次のコース、頑張って下さいっ^^/
やはり最大で6校前後、が基準のようですね!
私はリベラルアーツカレッジを出た後にすぐアメリカで専門的に学ぶことなどもあり、日本の大学には併願しない予定です。たしかにICUなども魅力的ですよね*でも、やっぱり他でなくアメリカのliberal arts college に行きたいんだ、という気持ちが強いので、aklydon さんの仰るとおり、自分が満足できる大学に絞って、出願しようと思います。safety を意識し過ぎて、それほど惹かれはしないけど条件がいい学校までリストに入れていたので、それはやめることにします^^
これから必死になってessay 等、頑張ります。
どうもありがとうございました。
次のコース、頑張って下さいっ^^/
プロフィール
HN:
aklydon
年齢:
35
性別:
男性
誕生日:
1990/01/01
職業:
大学生
趣味:
チャリ
ショッピング
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